大手ECサイトであるAmazonが発行しているAmazonギフトカードは、買い物やプレゼントにも使えてとても便利ですが、その利便性を利用した詐欺が近年増えています。
Amazonギフトカード買取サイトで売買する人も増えているそうですが、詐欺被害に遭わないように注意が必要です。

そんなAmazonギフト券詐欺の実態について解説します。
実際にあったAmazonギフト券詐欺のニュースを紹介
・4億円の遺産入る?相次ぐギフト券詐欺、止めるコンビニ
https://www.asahi.com/articles/ASN976S43N8TULOB015.html
・知らぬ間にギフトカードを大量購入 アマゾンで不正アクセス被害、SNS投稿相次ぐ
https://www.sankei.com/article/20230921-XY2SOTTSSVH2NJFFB3FZSAWL5E/
・もしランサムウエアの支払いがAmazonギフト券だったら
https://xtech.nikkei.com/it/atcl/column/17/050800181/090600010/
多くのニュースに共通するのが、Amazonギフト券を実質的に通貨のように利用している詐欺の手口です。
Amazonギフト券は換金性が高く購入も簡単なため、現金のやり取りには抵抗があったり、ルール上難しい場合でも、Amazonギフト券ならばやり取りができてしまうので、そこが詐欺にとっての狙い目となっているようです。
Amazonギフト券詐欺の被害に遭った人の口コミを紹介
・UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2022
fiesta in chaos Zepp yokohama公演のチケット個人間譲渡で詐欺被害に遭いました。
Amazonギフトカードのコードとチケット発券番号の交換という内容でしたが、コードを送ったあと連絡が途絶えました。使用済みの確認も取れています。
引用元:https://twitter.com/sagi_fuck_you/status/1590697483398950912
私は詐欺被害者です。
Amazonギフト券をチャージしてしまうと現金化できず、泣く泣くAmazon内で販売されている商品を購入しました。グラボはアマゾンで買うなっ!絶対にだっ!
引用元:https://twitter.com/Uimasu_KanoFPS/status/1461884369967013905
中学生の息子がSNSで、知らない人にAmazonギフト5,000円分騙し取られてた… 息子の財布に入ってたレシートで発覚…
携帯持たせる時にも持たせてからも何度も注意喚起してたのに…
めちゃくちゃ悔しくて腹立たしい…
引用元:https://twitter.com/322Ne/status/1520586187538243589
詐欺に遭うのは、当然かもしれませんが、ほとんどが見も知らぬ相手との取り引きによるもののようです。
どれだけ美味しい話に見えても、よくわからない相手との個人的な取引はするべきではないでしょう。
コードを送るだけで取り引きが成立し、現金化もしやすいAmazonギフトカードは、特にネット上での取り引きで詐欺に遭いやすく、相手の姿も見えないだけに実態がわかりにくい不気味さが感じられます。
また子供が親に知られないうちに被害に遭ったというケースもあり、とにかく慎重な行動が必要であることがうかがえます。
Amazonギフト券詐欺の種類
SNSをプレゼント企画に注意
Twitter(X)などを利用していると、プレゼント企画を見かけることも多くありますよね。
大手のしっかりした企業のものならば問題ありませんが、得体のしれないアカウントがAmazonギフト券をプレゼントすると言っていて、応募すると変なDMが来たり、リンクを紹介されたりします。
迂闊にそうしたリンクを踏んだり登録してしまうと、金銭的な詐欺に遭ってしまうことも。
ゲームアカウントの売買で詐欺被害
ゲームアカウントの売買は規約で禁止されていることが多いですが、やむにやまれぬ事情で人に譲ることもあるでしょう。
しかしそうした場合、条件をAmazonギフト券などにすると、結局送られてこないといった詐欺に遭ってしまうこともあります。
ですがアカウントの売買自体が表沙汰にしにくいもののため、そのまま逃げ得になってしまうことも。
フィッシングメールは相手のメールアドレスを確認するようにしましょう
メールに書かれたリンクから特定の偽サイトに誘導し、個人情報などを盗み取るフィッシング詐欺。
典型的なネット詐欺の一つですが、公式を名乗られるとついつい騙されてしまう人もいるのが実情です。
そうならないためには、重要なお知らせなどが書いてあるメールが来た時に、アドレスが正規のものかきちんと確認することが大切です。
出会い系等のコミュニティサイトにも注意
出会い系サイトやマッチングアプリなども、詐欺の温床になりがちです。
原則的に匿名を重んじることや、美味しい話を求めている人が多いこと、そして後ろ暗い人も多いという点がその理由でしょう。
まずはコミュニティに慣れるまでは美味しい話には乗らないこと、そして安易に得をできることなど中々ないという認識を持つことが大切です。
乗っ取ったLINEアカウントで詐欺をしてくる
LINEはプライベートな情報交換が多いツールだけに、相手が乗っ取られていてもすぐに気づかずに信用してしまうというのが特徴です。
乗っ取られたアカウントは急用などを装ってAmazonギフト券の購入を求めたり、LINEのパスワードを聞いてきたりします。
怪しいと思ったらまずは電話など他の手段で本人に確認してみるといいでしょう。
悪質な買取業者による詐欺
Amazonギフト券の使い道がこれといって無い時、業者に依頼して現金化するということもよく行われています。
しかし悪質な業者に引っ掛かってしまうと、コードを送ったのに入金がされなかったり、入力した個人情報が悪用されてしまうことも。
サイトの運営会社などを確認して、信用できる業者かどうかをチェックしましょう。
Amazonギフト券買取業者による詐欺の手口と見分け方・被害に遭わないための対策Amazonギフト券詐欺の手口を解説!
架空請求詐欺
架空請求詐欺はまずAmazonなど、有名な企業を装ったメールなどから、実際には利用していないものの料金を請求されます。
つまりこのメール自体も、メールの送り主も偽物です。
しかし例えば料金の延滞など、本人に少しでも心当たりがあると信じてしまい、記載されている連絡先などに電話をして事情を聴こうとしてしまう人もいます。
そうした人に対してAmazonギフトカードでの払い込みを指示して、支払番号を盗み取っていく手法です。
出会い系詐欺
出会い系サイトやマッチングアプリで出会った異性と何度かやり取りをした後、何とか会える約束は取り付けたものの、そのための費用としてAmazonギフトカードが請求されるケースです。
ネット上で取り引きができるので、会う前からお金を渡せてしまうところがポイントで、払い込んだ後はもちろん音信不通となってしまいます。
こうした相手は最初から付き合うつもりはなく、詐欺に引っ掛かりやすそうな相手を物色しているということがほとんどです。
偽サイト詐欺
Amazonのような偽のオンラインショップを作っておき、そこで商品を購入する人がいたら、Amazonギフトカードなどのコードで支払うことを求めて、代金を手に入れる詐欺です。
もちろん商品は送られてきません。
Amazonなど大手を装った偽サイトが長期間放置されることは監視もあるのでまずありませんが、あまり聞いたことのないサイトでかなりお得な価格設定がされていたり、購入方法に違和感を覚えるようならば注意が必要です。
Amazonギフト券詐欺で被害に遭った際にするべきことは?
警察に相談する
自分自身も失敗したという負い目があって警察に相談できないという人もいますが、詐欺は立派な犯罪です。
治安のためにも被害に遭った際にはすぐ警察に相談しましょう。
近年ネットを利用した犯罪は急速な増加傾向にあり、警察でも専用の窓口を設けていることが多くあります。
たとえ少額でも被害に遭った際にはまず警察に相談しましょう。
Amazonに通報する
Amazonギフトカードを利用した詐欺の場合は、Amazonに連絡することもおすすめします。
まだ決済が終わっていない場合には利用をストップさせることも可能ですし、詐欺側のアカウントを停止したり、そこから貴重な詐欺の情報が得られることもあります。
Amazonでは不正防止のために24時間体制でモニタリングしているため、通報があれば早めの対応も可能です。
クレジットカード会社や銀行にも連絡を取ってみる
クレジットカードなどを利用してAmazonギフトカードを購入している場合、詐欺の被害者であれば利用額が保証されるというケースもあり得なくはないです。
ただしこうしたケースはクレジットカードそのものが盗まれるなど直接的な被害に遭った場合で、自身の意志でAmazonギフトカードを購入している場合には難しいかもしれませんが、連絡してみる価値はあるでしょう。
アマギフ詐欺に遭わないようにするための対策
事前に詐欺の手口についての知識を持っておく
詐欺の手口は多岐にわたり、警察の対策などに合わせて常にアップデートされています。
いつどこから隙を狙われるかわからないので、まずは基本的な知識を持っておくことが大切です。
そうした詐欺の手口について情報を蓄積しておくことで、新しい手口にも勘が働き、未然に防ぎやすくなります。
詐欺だけでなく、こちらも常に情報のアップデートを心掛けましょう。
Amazonギフト券のコードは安易に教えない
Amazonギフト券におけるコード番号はパスワードなどと同じで、知られた瞬間に相手にも使える権利が発生してしまいます。
詐欺にとってはそれを知った瞬間に成功が確約されると言ってもいいでしょう。
取り引きなどを行う際でも、最後の最後まで信用できる相手にしか伝えるべきではありません。
知らない人間や怪しい人物には十分な注意を払って、聞かれても安易にコードを教えないようにすることが大切です。
Amazonギフト券を正規に取り扱っている店舗しか利用しない
原則的に、Amazonギフト券はAmazonや提携する正規の店舗以外では買うべきではありません。
現実には様々な取引業者が存在し、多くの取り引きが行われていますが、そうした店舗・業者の利用はできることならば避けたいところです。
特に相場よりも極端に安い値段だったり、高い買取額の場合には安易に誘いに乗らず、十分な注意を払うべきです。
Amazonギフト券詐欺のまとめ
Amazonギフトカードはその決済の手軽さが魅力の一つで、流通するルートも幅広い商品です。
それだけにその手軽さを利用した詐欺も多く、被害に遭わないためには自衛することが大切です。
常に情報をチェックして注意するようにしてください。